エロゲのヒロインはエロシーンで輝かない

 エロゲにエロは要らないという意見は割と聞く。マイノリティだとは思うけれど確実にいる。自分も要らないとは言わないけれどエロシーンがその他の部分に比べて微妙だと感じることはある。
 何でだろうと考えてみると、エロシーンの間のヒロインが可愛くないせいだと思う。濡れ場のヒロインは何故か没個性的なのだ。
 ヒロインは処女で適当に痛がって感じて初めてだけど何故か奉仕は覚えている。主人公は適度に優しく適度に鬼畜でテクニシャン。みたいなパターンがある。ポルノはお約束を楽しむ世界なのは確かだけれど、そのパターンが楽しめるようなお約束だとは思えない。
 ハードなエロ作品はそこで突き抜けてたお約束に入るから逆にそれにノってしまえるのだけれど、そこまで突き抜けられず、さりとてポルノの文法から離れられないような作品はそこでヒロインが現実味を失ってしまう。ワガママとか言わないし。言っても言葉だけだし。もっといろいろ要求する方が見てて可愛いのに絶対。主人公はちょっと哀れに思ったりしますが。そういう意味では自分は主人公にあまり感情移入しないからこういうことを思うのかも。
 濡れ場でこそ輝くヒロインのいるエロゲが私の理想。「潮風の消える海に」とかはそういう意味では理想的。