ゲームして、ラノベ読んで、TRPGもしたいのだけれど時間ない

PSPメタルギアソリッド始めました。GW始まってからほとんどの時間をMGSに費やしてます。面白いです。
このゲームは880MBもメディアインストールするんですが、ボイスデータらしいです。ADVに負けないんじゃないかと言うくらいフルボイスで喋ってくれます。
たとえば、チコというゲリラの少年が登場します。彼はUMA好きで将来は優秀なモンスターハンター(笑)になるでしょうというキャラクタです。ステージ開始前のブリーフィングで彼の話を聞くと、UMAに関するうんちくを延々と傾けてくれます。
マルチプレイしているときに人の準備を待つ時間がどうしてもできますが、そんなときに喋ってもらうと実に有意義に間が持ちます。フルボイスっていうのがミソで、準備してる人も一緒に聞ける。待たせているのに気づけるし、その上で罪悪感を感じずに済むという実に良くできたシステムです。
他にも熱帯雨林の鳥について語ってくれる鳥類学者とかいろいろキャラクタがいます。当然ゲームのアドバイスをしてくれるキャラクタもいますが、そちらは分かりやすく簡潔に教えてくれるので安心です。
是非一緒に遊びましょう。
世界樹IIIも機会があれば是非。現在B8Fに何とかたどり着くくらいです。

話は飛びますが、最近引いてしまった外れのラノベに「図書館迷宮と断章の姫君」という作品があります。「本が少女」系のラノベとして期待値無視で買ったら案の定、残念な感じでした。とにかく序盤が全然読んでいて物語に入れない、中盤はちょっとは読める感じになってくるのだけれど、オチはありきたり。
何が悪いのかというと、一番は説明が先走ってしまっていること。小説の文章を描写と説明に分けたとすると、描写は説明より先に来ないといけません。なぜなら説明というのは、それを読む人が何についての説明なのか認識していないと意味がないから。小説の場合、描写がその「何について」を読者に知らせる機能を持ちます。何についての説明かも分からないのに、説明文を読まされるのは普通は苦痛です。なのに説明が先で描写が後になってしまっている。これが序盤を読むのをつらくしています。
説明の文章自体は悪くないので、序盤を乗り越えれば中盤になっての舞台説明は何について書いてあるのかまだ分かるのでわりとさくさく読めます。けれども、ラストの展開で描写が足りないのがもろに出てしまっている感じです。説明はしっかりしているので展開は分かりやすく読めてしまい、キャラクタの描写が足りないせいでそれが「ありきたり」になってしまっている。自分は「ありきたり」というのは「王道」のなり損ないだと思っています。「ありきたり」自体は悪いことではないけれど、それを「王道」と呼ばれるくらいに突き詰めないといけないってことです。

先月、サークルの後輩のTRPGのマスタリングにアドバイスする機会があって、彼のマスタリングするセッションにPLで参加させてもらいました。
シナリオの骨格自体は特に問題ない感じだったのですが、PC達のいる村はどんな村なのかとか、潜ろうとしている洞窟の広さはどのくらいなのか、といったディティールが足りていなかったので終了後、
「ゲーム的なことはPLが質問してきてから答えればいい。それまでGMはゲームのデータとは無関係な部分をたくさん話すべき」
とコメントしました。データ語りの好きな先輩達に囲まれて、後輩に恵まれないせい(人数的な意味で)で気づく機会がなかったのかなと思ったり。

まとめめいたものを付けておくと、物語は全てが説明されてしまってはいけないんだろうな、と思います。説明されない部分を常に用意し続けて、想像が遊ぶ余地を作ることが面白さになっているのかもしれません。
物語は受け手に対して開いていなければならない。と書くといかにもすでに何処かの誰かが書いていそうですね。