自分の特性に関する覚書

アニメや映画など、リアルタイムなメディアが苦手です。
トランプなどのゲームで、自分に配られた手札や、ゲームの展開をすぐに忘れてしまいます。
人と話しているときに、聞くことと、次に話すことを考えることが同時にできません。
といった困難を自分は覚えている。
これはワーキングメモリの不足によって起こっているんだろう。
ワーキングメモリというのは、脳内で思考や認識を行うために情報を記憶、整理する機能のこと。作業記憶などと訳されたりもする。複数の作業を同時に行ったり、文章を組み立てたりといった、計算や運動、言葉の選択といったレベルの上で、それらを統合するはたらきをしている。
それを補うために自分は認識された情報の取捨選択をしている。たとえばアニメを見ていたら、カメラワークと前景と背景と、色彩のうち、だいたい前景とカメラワークに絞ってみている。だから、シャツの色が間違っているといったことには自分は気付かない。取捨選択の切り替えはある程度意識的にできるし、意識すれば認識する情報の幅を広げることもできるが、精神的な負荷は高い。会話をしているときは基本的に幅を広げている状態を強いられるので、会話はどうしても疲れてしまう。
ワーキングメモリとは別の情報処理系統が多分ある。意識に上ってこないけれども、思考している部分が。自分はそれを活用することには長けていて、意識に上らない思考に情報をインプットして、アウトプットを待つということを意識的に行っている。この思考は意識に上らないだけに言語化できないのが欠点だ。つまり思考過程を他人と共有できない。そして必然的に少ない情報で判断を行わなくてはならないので、憶測に頼らざるを得ない。だから、自分は何かについて判断ができるようになるまでに、関連した情報を収集して憶測の制度を高めることが必要になる。