千早はやっぱり裏表ないよね。いや、あずささんもないんだけどさ。

ニコマスではよく「分裂したアイドル」の演出をよく見ます。
春香と春香が向かい合ってたりするの、ありますよね?
でも、そういう演出はどのアイドルでもされるワケじゃない。
具体的には春香・雪歩・真、の3人、そして美希。
この4人が圧倒的に多いのではないかと思います。
本当のところは自分の百倍動画を見ている人たちに訊いてみたいところですけれど。
もし、事実そうであるとして、その理由はいったい何なのでしょうか?

アイドルの、嘘

自分はアイドルは嘘つきであるべきだと思ってます。
嘘、という言葉が悪ければ演技が求められるとでも言いましょうか。
届かなくても触れられなくてはならない。
穢されても清らかでなくてはならない。
どこにもいないけど、ここにいる。
そういう矛盾を、矛盾に見せないために、嘘が要る。
律子や伊織のアイドルたらんとする努力はそうですよね。
アイドルとしての自身を演出する。そのことに努力を惜しまない。
二人はそれをとてもとても自覚的にやっている。
じゃあ、あとのアイドル達は?
極北は亜美真美
そもそも二人いるっていう。
アイドルがそっくりさんと入れ替わるというネタの完全実装。
アイマス2で二人の関係がどう変わるのか、楽しみだったり。
そして、我らが春香さん。
彼女の前ではもはや何が嘘で何が本当なのかという問いが愚問だと思います。
黒、それとも白? いやいやどちらも真実です。赤? 青? もちろん真実ですとも!
わた、春香さん最高!
雪歩はとても嘘が上手。
でもそれは他人ではなく、誰より何よりまず自分をだますための嘘。
「ちんちくりんだし」なんてあからさまにそうですよね。
そして彼女はそんな嘘つきの自分を否定するために嘘を重ねてアイドルになっている。
実はアイドルが向いているのに、そんな自分のことを雪歩はきっと嫌ってる。
真は女の子が解ってる。
でもそのばかりに自分の中の女の子に嘘をつかなければいけない不憫な子。
でも、求めに応じてカッコ良く王子様に決めてる真も間違いなく真で、ただどちらも認めてもらいたいだけ。
アイマス2でより中性的に、王子様ともお姫様ともつかなくなった真は正統進化を遂げているよね。
美希は変わる子。
ある時点だけ見れば裏表はないけれど、覚醒したり、移籍したりと、一所に留まらない。
分裂演出に話を戻せば、異なる時間は同じ画面にのせにくいけれど、美希の覚醒前後のビビッドな変化はそれを超えている。
やよいはシンデレラであずささんはチルチルミチル。
どうでもいいけどあずささんもあずさ「さん」なんだな自分。
この二人は裏表がなくて、きっと全てを包んでしまえばそんなもの必要ないってことなんだろう。
何言ってるのか最早分からなくなってきましたが、次で最後!
トリは、千早。
それはきっと美希の先達で、雪歩の理想で、春香の対極にある。
演出の、虚飾の、嘘の、裏表の、否定。
彼女の努力は伊織や律子とは正反対を向いている。
つまりはそれが彼女の強さであり弱さであり魅力であり――
そしてソロでは裏表がないことくらいしか弄りようのないことの、理由なんだと思う。