モーフィアスの教室2

舞台のスケールの割に簡単に世界の崩壊が語られるアンバランスさは夢というテーマにはあっているんだけれど、違和感はある。風呂敷を拡げるための無理というか、そんなものを感じる。世界の崩壊って夢からの目覚めなんじゃないかなと疑ってしまう。というのが一巻の印象。
今回はそんな違和感もなく楽しく読めた。三上さんの作品で一番気に入ったかも知れない。話としてはかなり静かで一巻では出番の少なかった水穂の罵倒が楽しいくらいのものですが、嵐の前の凪の雰囲気たっぷり。何はともあれ次からは棗から目が離せません。彼女が主人公でもいいよ!

そういえば今までの三上さんの作品とはちょっと毛色が違う感じ。ヒロインの傷付け方とか、人間関係の作りとかが変わってる?