横山大観展

妹が横山大観展を見に行きたいが一緒に見る人がいないというので付き合って見てきた。最終日だったけれど平日でまあ込んでるかなという程度。チケットを買うのに並ぶことはなかった。感動する様な力のある絵ではなくて、非常に遊び心を感じさせる絵だった。明治元年生まれの昭和初期までの人なのだけれど、その遊びの感覚がとても現代的ということで妹と意見が一致した。そのこと自体は興味深いのだけれど逆に絵を見てもあまり新鮮さを感じない。そうした遊びは今は娯楽にあふれてしまっているのだ。
一番面白かったのは「生成流転」という絵巻物で、10mを超える長さがあるのだけれど見た瞬間これは動画だと思ってしまった。場面があってその切り替わりのつなぎがあって、最後に盛り上がりがあって、と考え方はとても似ていると思う。今まで絵巻物見てもこういう印象は持たなかったし、MAD作ってなかったらこの感想は無かっただろうな。