DXオンラインセッション一段落

一月ほど土曜夜にやっていたダブルクロス2ndのセッションが一段落。
GMの「救いのない話」発言を受け、1枠をもらったのであまり悲劇に耐性のないキャラを目指しました。
あと普段他人のキャラにちょっかいをかけるプレイが多いので、逆に構ってもらえるキャラを意識。

という訳でカメラ好きの父にファッションデザイナーの姉のコンビに着せ替え人形にされる、幸せいっぱい(?)の家庭を持った小くて元気な女子高生をやってきました。
名前は片桐蕾花。父親の趣味丸出し。

ひねくれ者の自分には真っ直ぐで重たいキャラクターでした。楽しかったですけれど。

他のキャラクターは
2枠:土屋玲
失恋して傷心から一人旅の女子大生。実はカラッとした姉御肌。
3枠:浅羽仁一
ヤクザ上がりのUGNエージェント。強面だけど侠気溢れるシビれるお方。
4枠:氷川真樹
年下支部長、中学生。体は子供、頭脳は大人……とは微妙に言い切れない。
という構成。
皆さん素晴らしいPLでありPCでした。

オンセなのでログは残っているけど、何を考えながら演出してたかはログに残らないので思い出しつつ書いてみる。セッション参加者は分かるだろうけれど、基本的に個人的なメモなので読みづらいと思います。


シナリオロイスは親友の荒川棗。親友なのでひたすら親友っぽく演出。
棗は悪者に狙われるヒロインの立ち位置。なんだけれどもちょっと様子が怪しい。

棗の父親はFHの研究者でFHが娘に手を出したのを知って研究データと共にUGNに移ろうとして殺された。そしてデータの行方は分からなくなり、そして棗を狙う存在が。
シナリオはそんな影を落としつつ普段と様子の変わらない彼女に疑念がつきまとう。
という雰囲気の中そんなことをPLは真面目に検討する余裕はなく、真面目に親友やるので精一杯。
事件の解決は割と丸投げしてPLは親友らしくあるために、PCは親友を守るために全力を尽くしていた。

具体的にいうと、棗に大して腹に一物持ってかかる支部長PCに当たってみたり、事件の情報を右から左に程度しか受け取っていなかったり、棗がボスと分かったときにPLまでもがちょっと衝撃を受けたり、するくらいには。

棗はFHのエージェントとして人格を改造されていて、救いようがなかった。棗は蕾花を友人とは見なしていたけれど、棗にとって友人は大した物ではなく、命令だけが全てだった。
棗がボスと分かったときには、このままでは蕾花は棗と戦えないという危機感がPLにはあって、そこを曲げるとつまらなくなるのがほんとに怖かった。親友であることしかしてこなかった訳で、それを否定されたときにどうしたらいいのか迷った。迷うことができるように考えようとしなかったのかも。
結局、親友のために怒らせることに決めた。他の誰もが棗を敵だと、当の棗ですら、認めてしまうことに。
それを否定しようとする願いと怒り。それが棗に向けられたのはTRPGとしては必然だけれど、本当は偶然でしかない。

13Dクリティカル値5で123。PLは基本的に出目の悪い人間だけれど、PCが代わりにサイコロを振ってくれるという妄想をよくしていて、今回はまさにそんな出目だった。確率計算プログラムを信用するなら約2%。やり場のない怒りの暴発は皮肉なくらいに強かった。

棗を倒した後は、彼女に圧倒的にのしかかる「現実」をどう受け止めるのかってことが問題だった。
結局何も願いは叶わず、棗は死んで怒りだけが残った。

蕾花は怒り続ける。自分に、FHに、仲間に、それ以外の何かに。親友を忘れないために。
……つまりこれはロイスを残せってことか。感情は「友情/憤懣◎」で。
それに気付いただけでもこの文章を書いた甲斐がある。