聞く耳を持てというけれど

ロールプレイ重視の人たちの中には「聞く」ことが苦手な人たちがいます。多いらしいですね。彼らは他のプレイヤーからのアプローチを無視して自らの設定にこだわり、時にはGMからのアプローチにさえ応えません。彼らには悪意がある訳ではなく、聞こえていないだけです。彼らにとっての素晴らしい設定で頭がいっぱいになってそれに反することを受け付けられなくなる訳です。
この話は大抵は聞く耳を持つようにしようね、という教訓で締めくくられる訳ですが、果たしてそれで終わっていいんでしょうか?
ロールプレイ重視の人たちの持つ「設定」ってまず彼らの完全なオリジナルであることはありませんよね。というか完全なオリジナルなんて無いと言った方が正確ですか。つまり、彼らもどこかではそう言った設定の元となるものを見たり聞いたりして取り込んでいるはずです。彼らは聞く耳を持たないのではなく、閉ざしている訳です。
何故?
判りませんけど、彼らが人の設定を聞くことに価値を見出していないことは間違いないわけです。ならば逆に聞く価値のあるものを提供できれば、彼らもきっと耳を貸すに違いありません。
人に責任をかぶせて満足するのは思考停止の始まりです。コートを手放さないのは風が弱いからではなく日差しが足りないから。彼らに聞く価値のあるものを提供できていたのかということを一度考えてみてはどうでしょうか。